−2000年に入って−
吉田輝人 (2000-06-22 現在)
仕亊を休んでおりますので経過と現状、感想を簡単にまとめました。
経過
1999年暮れに肝臓への転移が発見されたため今回の治療に入る。
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1999.12.20
- 肝動脈カテーテル留置のため入院
12.21 肝動脈カテーテル留置手術
- 2000.1.11
- 退院
- 以降毎火曜日に通院し、抗がん剤の注入を受ける。
- 1月20日ごろ
- 風邪で大変ひどい思いをする。
- 2月22日
- カテーテルが動いてしまっていることがわかり、入院。
- カテーテル入替手術
- 2月29日
- 退院
傷口の状態が悪く、外来にて再切開・再縫合。
- 3月22日
- カテーテルが詰ってしまっていることがわかり、入院。
- 実は肝動脈も詰まっていたため広げる手術その1(3月23日木)
- カテーテル入替の予定が、また肝動脈も詰まっていたため
- カテーテル抜去となった手術その2(3月28日火)
- 改めて肝動脈を広げる手術その3(4月3日月)
- しかし、X線CT検査検査の結果、肝動脈は再度詰まっており復旧は困難との結論。(4月12日水)
- このためカテーテルを利用した12月以降の抗がん剤治療は休止。
- 腫瘍自体については、超音波(エコー)検査にて肝臓の腫瘍を調査、縮小傾向を確認。(4月10日月)
- その他、胃カメラ(3月27日月)にて潰瘍などが無いこと、
肺血流シンチグラム(RI)(3月31日金)にて肺の機能にも問題が無い事を確認。
- 4月17日
- 退院
- 5月9日
- 外来にて診察と採血など。
- 5月16日
- 腫瘍マーカー微増を確認。抗がん剤(UFT)治療を開始。体力不足に対してツムラ十全大補湯も。
- 5月30日
- 外来にて診察と採血など。抗がん剤内服に伴う体調の確認。ちょっと不明ということで1週間後に再確認
- 5月31日
- CT受診。
- 6月6日
- 外来にて診察と採血など。CTの結果、肝臓に新たに5つ影が見られた。5月末より膝や腰椎も痛むので
6月9日に骨シンチの検査を行う予定。
- 6月9日
- 骨シンチの検査。
- 6月13日
- 外来にて、骨シンチ検査の結果は問題なしとのこと。でも腰はまだ痛いので、直接X線写真を撮影して来週までに検査する。
- 6月19日
- 脳神経外科外来受診、異常無し。次回、7月13日にMRI検査して17日に受診の予定。
- 6月20日
- 外来にて、腰と右足痛が激しいので整形外科まで受診。椎間板ヘルニアと診断される。7月13日にMRI検査の追加となったが、骨転移の疑いは晴れて安心。
(しかし、傘を補助杖代わりに歩く始末。)
抗がん剤治療について、カテーテルは使えないが、点滴にて同成分(5FU)を投与する方針提案あり。
- 6月22日
- 外来にて、20日の方針に同意。入院待ち。20日の採血結果は腫瘍マーカー↑、腎機能がまだ多少問題あり。
主治医の指示:
抗がん剤治療。カテーテルは使えないが、点滴にて同成分(5FU)を投与する。並行して新薬の検討。(2000-06-22)
脳神経外科関係は安定していることから隔月頻度での管理とする。(2000-06-19)
現状
腫瘍マーカー AFP (正常値10以下)
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 6月20日 |
112 | 152.2 | 170.9 | 160.4 | 211.0 | 5878.0 | 9225.0 |
5月31日の検査で肝臓に新たな転移が5つ発見されました。
以前に発見されていたものは、カテーテルによる抗がん剤治療で変性(≒死滅)したのですが、
肝動脈が詰まってしまったため、同成分の内服薬に切り替えたところ、これは効かなかったようです。
この肝臓に転移したがんを一回死滅させた抗がん剤カテーテル治療は、主治医が熟考して下さった画期的な技術応用で、
実際良く効いてくれました。身体の負担もかなり少なく、入院せずに過ごせてよかったのですが、
これが肝動脈の閉塞で1回の適用で終わってしまい、残念です。
さて、5つの転移に対しては、過去の切り札、シスプラチンという抗がん剤を使用することを期待したのですが、
「これはもう体が持たない」とのことで、原則はこのまま放置、あるのなら新薬検討となりました。
情報がある方から広くご案内いただれけば幸いです。
6月22日、カテーテルで有効だった抗がん剤を点滴で投与する方針で進めることにしました。
4月17日の退院後1週間程度はキツイ腹痛で苦労しましたが、次第にかけておさまってきました。
5月は「疲れ」というか体力不足に悩まされました。最近は比較的おちついてきたのですが...腰痛。
腰などが痛い問題については、骨転移を心配していました。
しかし、骨シンチ検査、X-P検査結果、さらにその後の症状の進行から整形外科のお世話になって、
結果は「椎間板ヘルニア」。最近の運動不足のためかなと思い直しています。
それにしても、この病気のほうが治すに難しい病気だとは知りませんでした。痛いし...。
大体「よくわからないんだよ、ま、軟骨がはみでてるんだろうな。普通のレントゲンでは写らんけど。
ほっときゃ〜そのうち治る。はい、痛み止めと湿布。」てな感じのようです。痛くとも動かせるから
軽症なのでしょう。しかし、遺伝子治療とかすごい話ばかり聞いていますから油断していました。
ぎっくり腰などは未だ湿布+安静から進歩していません。御用心されたほうがよろしいようです。
さらに余談ですが、急にAFPが上がった時期は何か無気力、なげやりな気分になっていました。
腫瘍が頑張っていたから無気力だった
のか、無気力だから腫瘍が頑張ったのか? いずれかわかりませんか、
これではいかんと免疫力の意識を高めて(←これが最近の流行です)みようと思います。
感想
これだけ立て続けに入院したりすると飽きます。飽きは元気になっている証拠でもあるのですが。
縦隔に始まって、肺、頭、肝臓と続きましたのでいろいろな経験をしました。
検査関係では、血液、尿便検査から始まって、単純X線撮影、X線CT、MRI、血管造影、RI、
呼吸機能、心電図、脳波、胃カメラ、生検...。化学療法、放射線療法、カテーテル、バルーン...。
手術はもちろん、ICUに入ったり、人工呼吸器体験、麻痺の経験
−−麻痺ったって ちゃんと半身麻痺、言語障害の立派なものですょ。−−
、etc。そうそう、宗教勧誘にもあいました。
病気関係で不安になっている人がいたら、ちょっとしたカウンセリングくらいできそうです。
主治医の先生に最近言われていますが、あと一歩というところで寄り道ばかりしています。
これは患者の性分からきているみたいで恥ずかしい限りです。
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曲: 夏は来ぬ